「売りに出ている」vs「売れた」の違い

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By Yukiko Yamasaki

「売りに出ている(For Sale)」と「売れた(Sold)」の違い

当たり前のことのように思われるかもしれませんが、「売りに出ている(For Sale, Active)」という状況と、「売れた(Sold, Closed)」という状況には大きな違いがあります。これはどういうことでしょう?

ご近所での噂などで「この2軒先の家が、50万ドルだって!」と聞いた場合、(ご自分の家が、状態、立地条件、大きさ、設備などが似通っていると仮定して)多くの方が「じゃあ、うちも
そのくらいの価値があるんだ」と思いがちです。この値段が、実際に「売れた」値段であれば、問題は無いのですが、もし、この値段が「その値段で売りに出た」という場合は、必ずしも
その値段で売れるとは限らないのです。反対に言えば、30万ドルの価値しかない家を、50万ドルで売りに出しても、100万ドルで出しても 、誰も文句は言えません。ただ、その値段で買い手がつくか、
さらに その価格で本当にローン会社がOKを出すのか、となると、これはまた別の話です。売り手と買い手の両方がその値段に同意していたとしても、過去の売買記録 などに基づく情報を元にして、ローン会社が「その値段の価値がある物件」と査定結果をだして、ゴーサインをださなければ、希望金額のローン取得が困難になります。現金買いの場合は査定金額は関係ありません。

昔と違い、今ではインターネットで検索すれば不動産物件がいくらで売れたのかはすぐにわかります。物件が売りに出ている価格(listing price)はもちろん公に出ていますが、いくらで契約に入っているのかは契約中は関係者のみが知る情報となります。しかしいったん売買が完了すると(Closing)、いくらで売れたかの価格は公の記録となります。

「過去の売買記録」と書きましたが通常は過去6ヶ月位を指します。というのもここタンパベイエリアでの住宅価格は2005−2007年頃をピークとした価格高騰の後、2010−2011年頃には下落のどん底まで落ち込み、その後また急速に価格が上昇したところが多いので、たとえ類似物件(同じ間取りのお隣さん等)でも今現在の価格と4年前の販売価格では比較対象にならないのです。近隣に類似物件がどうしてもない場合のみ1年位前までさかのぼって考査にいれる事もあります。

実際にいくらで売れているのかがわかった上で、今現在売りに出ている物件をみるとそれが高すぎるのか、お買い得なのかが見極め易くなりますし、ご自分の物件を売りに出す際に値段を付けるときにも、「他の物件がいくらで売りに出ているか」以上に参考になるといえるでしょう。

類似物件(同じコミュニティ、サブディビジョンにある同じ位の大きさ)同士でも価格に違いが顕著に出るのは;

  • 水辺が見える(water view) 水辺に面した(water front)物件。海に近い物件で道の片側は海も見えず海のアクセスもなし、一方反対側は開けた海に面していてボートを直接出せる、等の場合は価格が大きく変わります。
  • プールの有無
  • その他、大きな費用がかかるアップデートが最近行なわれている物件。屋根の葺き替え、エアコンシステム、キッチン等の大掛かりなアップデート等があります。

不動産は一件一件個性にあふれていて、一件たりともまるっきり同じ物件はありません。その時の市場の動きを見極めて納得のいく価格で売買をしていただきたいと思います。