2022年9月短波不動産 タグ: , , , , , , , , , , ,

コロナ以降、特に今年の不動産市場は目まぐるしく変わっています。住宅ローンの金利が今年の春頃に比べると倍くらいに増えてしまった最新のタンパエリアの不動産状況をお伝えします。

タンパベイエリアの主な3つのカウンティ(Pinellas County, Hillsborough County & Pasco County)の最新の統計(2022年9月分)が発表になりました。

春の終わりくらいから(住宅ローンの金利が上がり始めた頃)徐々に変化がおとづれていました。市場が超加熱していた今年の3月の同じ項目を紹介した記事と比べると市場の動きがよりわかりやすいかと思います。その記事はこちらで読めます。

2022年9月短波不動産

Hillsborough County(Tampa, Westchase, Brandon, Riverviewなどがある)Pinellas County(Clearwater, St Petersburg, メキシコ湾沿いのビーチエリアなどがある)Pasco County(Wesley Chapel, Trinity, Brooksvilleなどがある)の3つのカウンティの統計です。

売買が完了した物件数(Closed Sales) – 全ての地域で1年前より減っています。購入できる(売りに出ている)物件数が少ないことが減少していることと、加熱していた状況が高金利のため止まってしまい、売り手も買い手も市場の動向を伺っているように感じられます。今年3月と比べても減っています。

中間販売価格(Median Sale Price) – 一年前と比べるとまだどのカウンティも二桁台で上がっていますが、春までは20-30%の勢いだったのが静かになってきました。ここ数ヶ月で少し下がってきました。

平均販売価格(Average Sale Price) – こちらも中間価格と似たような動きです。

契約に入るまでの中間期間(Median Time to Contract) – 売りに出て売買契約に入るまでの期間です。全てのエリアで長くなっています。売りに出したら飛ぶように売れるというのがなくなってきました。とはいえ、大体2019年ごろの日数と同じくらいです。

新しく売りに出た物件数(New Listings) – 全てのエリアで減ってきています。売る側としても、売るだけならいいのですが、売って買い換えるとなると、住宅ローンを組み直す場合、現在の金利よりかなり高くなるので悩んでいる方々も多いです。

売りに出た価格と実際に売れた価格の割合(Median % of Original List Price Received) – これがかなり変わってきました。春くらいまでは100%またはそれ以上で売れることが当たり前だったのが、今までのような価格で売りに出してもすぐに売れず、結局いくらか下げて売るというのが当たり前になってきました。これはバイヤーが金利上昇のため、予算がやむ得ず低くなってきているという背景もあります。

全体的にみて、オファーを入れたら詳細は交渉の余地なくとにかくセラー側の条件をのんで、幾つもあるオファーの中から選んでもらう、という以前の状況から、セラーとバイヤーが交渉をしたりする余地がある状況になったので、不動産市場としては本来あるべき以前の状況に近くなってきたといえます。

この統計は戸建物件のみの統計ですので、コンドやタウンハウスの統計をご希望の方はご連絡いただければ無料提供いたしますのでご連絡ください。

 TampaRealtorYuki@gmail.com

by Yukiko Yamasaki Block