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11月分の統計が発表になりました。動きがかなりスローになっていますが、値段はあまり変わっていません。(一年前に比べるとまだ高いです)住宅ローン金利も一年前に比べると倍以上くらいですので、バイヤー、特に初めてお家を購入される方には厳しい状況です。

売り物件数が減っている、買う人も少ない(値段が高止まり&高金利で買うのが難しくなっているバイヤーが増えた)という状況なので、売買完了物件数(Closed Sales)がかなり減っています。今年の夏くらいまでの「リスティング価格より高く売れるのが当たり前」というのは過去の話で、お家を売りに出す場合もきちんと市場を見極めた値段付けをするのがとても重要になってきます。

タンパベイエリアの主な3つのカウンティ(Pinellas County, Hillsborough County & Pasco County)の最新の統計(2022年11月分)の主な情報を以下に掲載いたします。

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Hillsborough County(Tampa, Westchase, Brandon, Riverviewなどがある)Pinellas County(Clearwater, St Petersburg, メキシコ湾沿いのビーチエリアなどがある)Pasco County(Wesley Chapel, Trinity, Brooksvilleなどがある)の3つのカウンティの統計です。

売買が完了した物件数(Closed Sales) – 全ての地域で1年前より大きく減っています。購入できる(売りに出ている)物件数が少ないことが減少していることと、加熱していた状況が高金利のため止まってしまい、売り手も買い手も市場の動向を伺っているように感じられます。

中間販売価格(Median Sale Price) – 一年前と比べるとまだどのカウンティもかなり上がっていますが、春までは20-30%の勢いだったのが静かになってきました。ここ数ヶ月で少し下がってきましたがほとんど動いてない感じです。

平均販売価格(Average Sale Price) – こちらも中間価格と似たような動きです。

契約に入るまでの中間期間(Median Time to Contract) – 売りに出て売買契約に入るまでの期間です。全てのエリアで長くなっています。売りに出したら飛ぶように売れるというのがなくなってきました。とはいえ、大体2019年ごろの日数と同じくらいです。

新しく売りに出た物件数(New Listings) – 全てのエリアで減ってきています。売る側としても、売るだけならいいのですが、売って買い換えるとなると、住宅ローンを組み直す場合、現在の金利よりかなり高くなるので悩んでいる方々も多いです。

売りに出た価格と実際に売れた価格の割合(Median % of Original List Price Received) – これがかなり変わってきました。春くらいまでは100%またはそれ以上で売れることが当たり前だったのが、今までのような価格で売りに出してもすぐに売れず、結局いくらか下げて売るというのが当たり前になってきました。これはバイヤーが金利上昇のため、予算がやむ得ず低くなってきているという背景もあります。バイヤーにとってはやっと普通に色々な交渉ができる状況になったのは好ましいことです。

この統計は戸建物件のみの統計ですので、コンドやタウンハウスの統計をご希望の方はご連絡いただければ無料提供いたしますのでご連絡ください。

 TampaRealtorYuki@gmail.com

by Yukiko Yamasaki Block