タグ: , , , , , , ,

by Yukiko Yamasaki

3月9日にフロリダ州に緊急事態宣言が出て、その後3月下旬にはレストランや小売店、必須の職種以外のビジネス、学校の授業はオンライン授業に移行し、会社はテレワークが主流になりました。5月4日ゆっくりと再開(reopen)に向けての動きが始まり、現在は第一段階(phase 1)にあります。

4月いっぱいはまさにどっぷりロックダウン中だったフロリダ。その4月分の不動産市場の統計が昨日発表になりましたので、ご紹介します。

一応タンパエリアで特に人口が多い二つのカウンティの統計です。

売れた物件数(Closed Sales)、売りに出た物件数(Listing)、契約に入った数(Pending)などが軒並み大きなマイナスになっているのに、興味深いのは物件価格が上がり続けていることです。(Median Sales Price & Average Sales Price)

不動産業はロックダウン中でも必須ビジネスとなっていましたので、Facetimeを使ったり、バーチャルツアーを介したりしながら数は減ったものの行われています。現在でもオープンハウスなどはなるだけしないようにいう通達が出ています。オーナー側もバイヤー側も、消毒などを徹底します。3月ごろは「不動産市場はしばらく動かなくなるかも」とも思いましたし、物件価格の値崩れも予想されましたが、実際にはお家の売買がどうしても必要な方々もいるわけで、人気物件はマルチプルオファー(2つ以上のオファーが同時に入る状態)になることもありました。

反対にバイヤーの経済状況がコロナウィルス によって大きく変わり、物件購入のために進めていた住宅ローンの手続きが却下されるということも出て来ます。フロリダはカナダからバケーション用に物件を購入する方も多いのですが、現在はカナダとの国境が閉鎖になっていて、それも大きな障害となっています。

今のところまだまだ状況が目まぐるしく変わっているので、また1ヶ月後に5月分の統計が出たらお知らせしたいと思います。

皆さんも気をつけてお過ごしください!