
リーマンショック以降あっというまに大きくはじけた不動産バブルも、今ではほぼ全国的に大きく回復してきています。
フロリダの不動産バブルのピークは2006年前後と言われています。その後地域にもよりますが2010〜2011年頃に
最低値に達した後、始めは徐々に上昇していたのが今年の春頃からその上昇ぶりに拍車がかかっています。
去年の秋頃から今年の春頃までは住宅ローンも歴史的な低金利を記録し、住宅の価格もまだまだ低かったので
バイヤーには最高の機会のはずが、、、
売りに出ている物件が少ない!それもどんどん減っています。
このページに掲載したグラフがこの状況をを如実に語っています。
2009年から現在まで(今年の第2期まで)のフロリダ州の一戸建て住宅の中間売却価格(median sales price)(グリーンの部分)と
住宅在庫数(inventory)(ブルーの部分)が出ていますが、価格は2011年の第一期に底値の約12.5万ドルだったのが
今年の第2期には17万ドルになっています。一方在庫も激減しており2009年第一期に約20万戸ほどあった在庫が
今年2期にはたったの約9万件となっています。(資料提供:Florida Realtors Organization)
それではもうお買い得の時期は終わってしまったのか?というとそうではありません。
ピーク時には中間価格が24万ドルほどだったこと(底値時はその半分ほど)、一時ほどではないにしても
金利もまだまだ低いところで停まっています。ここだけ考えると十分に買い手(バイヤー)市場のはずなのですが、始めにも
書いたようにとにかく売りに出入る物件が少ない上に、銀行側もローン審査に厳しい、さらに大きな難関は
手慣れた「投資家」たちが現金でお買い得物件をあっという間に買い取ってしまいます。今のマーケットでの
バイヤーは十分にこの変動の激しい市場をよく見極めてこそ、いい物件の購入に成功するといえるでしょう。
バイヤー側の購入に関するヒントや情報などはまた近日別記事にしたいと思います。
売り手側(セラー)はとにかく品不足市場ですので、市場にあった適切な値段をつけて売りに出す限りは、競争相手の
少ない、ある意味売り手市場です。
これからもこのめまぐるしく変わりゆくフロリダ不動産ニュースをお届けします。