
もう今年も後少しで終わり。あっという間の一年でしたが、皆さんはいかがでしたか?
私はフロリダ生活が今年でなんと20年になりますが、こんなに長くすんでいても、お正月の方が
クリスマスより気になるのは日本人のメンタリティが根底にあるからではないかと思ったりします。
さて、数ヶ月お休みしましたが、11月分の不動産統計のレポートです。
(以前のレポートはカテゴリーから「不動産統計レポート」を選んでご覧下さい)
毎年11月から1月くらいまでは、ホリデーシーズンにかかるので、不動産の動きが少なくなる時期です。
とはいえ、暖かいフロリダでは冬の方がかえって快適な季節ですのでお家の売買には良い季節です。
Greater Tampa Bay Real Estate Stats Nov 2013 (戸建て物件)
左から今年の11月の統計、去年の11月の統計、その2つを比べた数値、となっています。
“Closed Sales”とは実際に売買が成立した「売れた」物件数です。1年前に比べるとほぼ-9.3%と減少しています。去年の今頃は家の値段が上がり始め、不動産市場が持ち直してきたのが一般の人々にも実感され始めた頃ですので、それが少し落ち着いた感じだと言えます。
“Paid in Cash”はその「売れた」物件数のうち、現金で(ローンを組まずに)購入された物件数。これは-23.1%と大きく減少。一般的には投資家が多いかどうかの目安になります。(投資家は現金で買う場合が多いので)これもやはり一年前には超お買い得物件がたくさんあったのに比べ、今ではそう簡単にフリップ出来る物件が少なくなってきたからだと考えられます。
”New Pending Sales”は新たに売買契約に入って、まだ売買が完了していない物件数です。
“New Lisitngs”は新たに市場に売りに出た物件数です。これは時期的なことを考えるとかなり高い伸びの23.8%の増加です。家の値段が上がってきたので以前より売る人が増えてきています。または値段的にもショートセールにしなくてもどうにか売れそうな値段になってきたからです。
“Median Sale Price”は「売れた」物件の中間価格ですが、1年前に比べると、ほぼ9.6%上がっています。
“Average Sale Price”は「売れた」物件の平均価格です。
“Median Day on Market” Days on Market(略してDOMとも言う)は物件が売りに出てから(Listing)契約に入るまで(Pending)の日数です。ここではその日数の中間を取った数字です。これも47日から44日と少し短くなっています。
”Average Percentage of Original List Price Received”とは売りに出た時の価格に対して(List Price)、実際に売れた(Sold)価格を比べたパーセンテージです。今年の11月では約94.6%ですから、例えば100000ドルのうちならば、94600ドルで売れたという計算になります。まだまだ売りに出ている物件数も少ないので、大きく値段を下げるような物件も減ってきています。売主側の値段のつけ方が現実的だと言う部分もあるでしょう。
“Pending Invetory”とはいわゆる影の在庫と言われるもので、差し押さえになったけれども売りには出ていない物件です。去年の統計はありません。これがまさに闇の部分で、いったい一般の市場にでてくるのか?でたとしてもいつになるのか?など謎の多い部分です。
“Inventory (Active Listing)”は現在売りに出ている物件の数で、やっと増えてきました。前回のレポート時の8月分では6657件でしたから、この超在庫不足の状態が緩和されてきました。そしてこの背景には物件価格が上がっているということがあります。
“Months Supply of Inventory”は「今の調子で物件が売れて行けば、買える家の在庫が何ヶ月でなくなるか?」という数字を月数であわらしています。10%ほど増加していますが、全体的な数字としてみるとまだまだかなりの在庫不足です。
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12月の統計が出るのは来年一月の下旬になりますが、今年一年、タンパベイエリアではほとんどの地域での物件価格の値上がりが見られました。これにともなってレンタル物件の家賃も上昇していますので、フリップ用の物件はほとんど無くなっていますが、ご自宅用に買って住む、または賃貸用の投資物件としての購入目的には良い市場だと言えます。
上記の統計のフルバージョンをご希望の方は下記のフォームからご連絡いただければ、無料で情報お送りいたします。