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Homeowners Insuranceとは、日本なら火災保険に近いものです。特に戸建て住宅の場合は必須と言えるでしょう。コンドミニアムやタウンハウスのような同じ建物内に他の人が住んでいるユニットがある場合はHOA(Home Owners Association/Condo Association)などの費用に建物部分の保険代が入っていることが多いです。しかしそれぞれのコンドやタウンハウスによって何がカバーされているかはまちまちですので、購入時にしっかり確認することが必要です。

戸建て物件の場合、通常の保険代でカバーされているものは以下の通りです。

  • 住宅建物(Dwelling) – 住宅が火災、水漏れ、ハリケーンなどで損害を受けた場合
  • 敷地内にある付属物(Other Structures) – フェンス、ガレージ、物置小屋などへの損害
  • 家財(Personal Property) – 家具、貴金属などが火災や水漏れで損害を受けたり盗難にあったりした場合
  • 臨時費用(Loss of Use) – 保険事故により家に住めなくなった期間のホテル代など
  • 個人賠償責任(Personal Liability) – 第三者に対する物的及び身体的な損害賠償に対応(遊びに来ていた友人が階段で転んで骨折した、飼い犬がご近所さんに噛み付いた等)

洪水(Flood)や日々の生活で古びてきたような状態(Normal Wear and Tear)には適用されません。また健康保険や車両保険と同じように最初の一定金額は控除免責金額(Deductible – 個人の負担)が設定されているのが一般的です。洪水のリスクが高いエリアでは洪水保険(Flood Insurance)が別に必要になります。

このHomeowners Insurance、極端にいうとお家のローンがなく、全て自分が所有している場合は、かけなくてもかまいません。というのも、火事や竜巻で跡形も無くなってしまっても、飼い犬が近所の人に噛み付いて怪我をさせても自己責任だからです。でも普通はそれでは困るので(笑)住宅ローンがない人でもHomeowners Insuranceをかけています。

通常は住宅ローンを組んで購入する方が多いのですが、その場合はHomeowners Insuranceは必須です。その理由はお金を貸す側のローン会社や銀行としては、その物件を担保にお金を貸していることになるので、その物件が破損してしまっては元も子もないからです。ですから物件売買が完了(Closing)するまでに必ずHomeowners Insuranceをかけた(保険契約をして保険代も支払ったという証明)ということが必須になります。これが終わってないとclosingができません。

さらにどんな物件でもHomeowners Insuranceに入れるわけではありません。保険会社としてはなるだけ保険金を支払う可能性が少ない方がいいので、いつ壊れてもおかしくないような物件には(状態の悪い物件)保険を提供してくれない場合もあります。その場合はまずはその物件を保険会社が受け入れてくれる状態にまで修理などをすることが必要になります。保険会社によってその基準もまちまちです。物件売買契約中の保険のための修理の交渉なども必要になるかもしれません。

ちょっと詳しくなり過ぎましたが、一応Homeowners Insuranceとは何かという説明でした。

by Yukiko Yamasaki Block