
アメリカではコロナワクチン接種があっという間に広まり、それを受けてフロリダ州は1ヶ月前の5月3日に全国でも早めにコロナウィルスによって発布されたさまざまな規制(マスクなど)が取り除かれました。
それでもそれぞれの自治体やビジネスの独自の判断もあり、どこでマスクやソーシャルディスタンシングをするかはまちまちでしたが、ここ1週間くらいで特にマスクをしている人たちが減ってきました。
タンパに限ったことではないのでしょうが、どこに行っても人出がとにかく多いです。ビーチはもちろん、ショッピング、レストラン、カフェ、街のそぞろ歩き等、マスクなしで老若男女が楽しそうに集っている姿は、まるで戦争が終わって平和が戻ってきたかのような開放感にあふれています。私自身もそうですが、マスクなしで出歩ける開放感、声が聞こえやすいし、笑顔が見える楽しさは最高です。
セントピータースバーグではコロナの真っ最中だった去年の7月にダウンタウンからまっすぐタンパ湾に伸びる複合施設のSt Petersburg Pierが何年にもわたる大改築の後再オープンし、観光客や地元民で賑わっています。公園や遊歩道、レストラン、ショッピングがぐるりと海とダウンタウンに囲まれていてとても綺麗です。言葉では説明が追いつかないので、是非HP(https://stpetepier.org/)で見てみてください。
不動産市場はずっと加熱したままです。フロリダは1日に約千人が引っ越してきているそうです。強い売り手市場が続いており、キャッシュバイヤーも増えています。状況としては2ヶ月ほど前にかいた市場とあまり変わっていません(値段は少し上がり続けていますが)。
今月末には、コロナで住宅ローンの支払いを一旦停止していたforbearnceが終了します。一部のマスコミではこれにより差押物件が大量に出るのではないかと言われていますが、私の私見では、現在のタンパエリアなどのほとんどの物件は物件価格の急上昇により含み益がある物件の方が多いので、どうしても支払いができない状況であっても普通に売却することでローンが支払える物件が多いこと、さらに大手金融機関はすでに来年までforbearnceの終了を先延ばしにすることを発表していることなどもあることから、差押物件が急に増えるとは考えられません。ただし、今のような売り物件が超不足している状態ではあまりに市場バランスが悪く価格が上がり過ぎているので、コロナで売り控えをしていた潜在売主が物件を売りに出し始めてくれることを願っています。
By Yukiko Yamasaki Block