
夏本番のフロリダです。どこに行っても活気があり、全てにおいてコロナの前に戻っている感じです。不動産マーケットはコロナ以前からとても活気がありましたが、今年に入ってますます加熱しています。正直言ってもう少しバランスの取れたマーケットに戻って欲しいというのが本音です。汗
とにかく史上稀に見るくらいの売り手市場です。物件売却を考えている方にはこれとない機会と言えます。反対に物件を購入されたい方には熾烈な競争です。
発表になったばかりの2021年6月分のHillsborough County (Tampa,Brandonなどがある), Pinellas County (Clearwater, St Petersburg, ビーチエリアなどがある), Pasco County (Wesley Chapel, Trinityなどがある)の戸建て物件の統計を掲載します。コンドミニアムやタウンハウスの統計も別にありますので、ご希望の方はメールいただければお送りします(無料サービスです)。
現在の市場を反映して現金のバイヤーが増え、価格が高騰し、契約までの期間もとても短くなっています。
以下の表の説明です。全ての郡(County)の統計に共通していますが、2021年の6月とその一年前2020年の6月の数値、およびそれらの数値の変化を%で示しています。去年の6月の時点ではフロリダはロックダウンは終わったけれどまだまだ色々な規制が厳しかった頃です。
Closed Sales :売却完了件数。多少増えています。
Paid in Cash: 売却完了件数のうち住宅ローン(Mortgage)を組まずに現金で支払った件数。劇的に増えています。
Median Sale Price: 実際に売れた中間価格。大きく上昇しています。
Average Sale Price: 実際に売れた平均価格 – 中間価格と差が大きい場合は高額物件が平均価格を上昇させているからと思われます。大きく上昇しています。
Dollar Volume: 総売上金額。物件価格が高くなったので上昇しています。
Median Percent of Original List Price Received: 元々売りに出した価格(List Price)に対して実際に支払われた価格(交渉などで安くなるなどして)の割合。100%またはそれ以上で売れています。
Median Time to Contract: 売りに出してから正式な売買契約に入るまでの期間(中間の数値)劇的に短くなっており、市場に出てすぐに契約に入ってしまう物件が多いことがわかります。
Median Time to Sale: 売りに出してから売却手続きが完了するまでの期間 (中間の数値)
New Pending Sales: この月に新しく契約中になった件数。かなり増えています。
New Listing: この月に新しく売りに出た物件数
Pending Inventory: この月の終わりに契約中(pending)になっている物件の総数
Inventory (Active Listing): この月の終わりに売りに出ていて契約に入っていない物件の総数。かなり減っています。売りに出る数は増えても買う人が多いのですぐに品薄になってしまうからです。
Months Supply of Inventory: 現在の市場の状態のまま新しい売り物件が出てこないと仮定した場合、どのくらいの期間で売り物件がなくなってしまうかという過程の数値だが、市場の状態を表すのにとても良い指標となる数値。5.5ケ月が売り手と買い手のバランスの良い市場とされています。現在全てのCountyで1ヶ月を切っているので、いかに売り物件が少ないか、またすぐに契約に入ってしまうかがわかります。
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ブロック山﨑由紀子
TampaRealtorYuki@gmail.com
by Yukiko Yamasaki Block